温かくて愛があって夢がある、そんな生き方に/温活ラボ「ぽあむ」
温活ラボ「ぽあむ」佐藤恭子さんインタビュー
スタジオ八百萬でワークショップを企画している、温活ラボ「ぽあむ」の佐藤恭子さんにお話をお聞きしました。写真の真ん中が恭子さん。
一人ひとりに合った健康法が将来を変える
──まず、温活って何ですか?
「温活は未病に繋がる「冷え」を改善して、基礎体温を上げる活動です。
例えば、夕食(寝る前の食事)で小麦粉の料理を控えると、睡眠の質が上がって疲れやすい体が楽になります。それで私も、疲れから体調を崩すことが少なくなりました。」
──なるほど。温泉めぐり活動じゃなくて、健康法のひとつなんですね(笑)
「そうなんです(笑)
でも、温活や腸活、糖質制限など健康法がいろいろありますけど、やってみたけどピンと来なかったとか、なかなか長続きしなかったとか、これ本当に効果あるの?って思ったことありませんか?
それは、自分に合わない健康法だからなんです。」
──健康法にも人によって合う合わないがあるんですか。
「はい。運動が嫌いな方に無理に運動しろといっても難しいですし、それによってストレスが掛かったら意味がないです。
温活ラボ「ぽあむ」は、お一人お一人のお話を伺って、症状や生活習慣、趣味趣向から、その方に合う健康法をセレクトした「レシピ」をつくって、効果を確認しながら伴走する仕事です。」
──自分に必要な健康法を見立ててくれて、具体的に何をすれば良いかまで考えてくれるんですね。
「直らなくて当たり前と思っている方も多いですけど、習慣を変えると少なくとも改善するので、それが「健康の貯金」になります。
1個でも続けられたら貯金がたまっていって将来が変わりますよ。」
小さい頃からの夢だった栄養士と挫折
──恭子さんがこの仕事を始めたのはいつからですか?
「2年前の8月からです。
それまでは、短大を卒業して、小さい頃からの夢だった栄養士の仕事に就いたものの、現実とのギャップに悩んだり。
転職したら仕事を忙しくし過ぎて家庭との両立が出来なくなって、何のために働いているのか分からなくなったり。
その頃は私自身、ストレスを解消する方法も分からなくて、体調を崩して入院したこともありました。」
──紆余曲折があったんですね。もともと栄養士さんなんですか。
「はい。私、おばあちゃん子だったんですけど、12歳(小6)の時に大好きだったおばあちゃんが何も食べられなくて亡くなったんです。
それから、中学、高校と進む中で、進路指導を通して栄養士という仕事を知りました。
栄養士の知識があったら、あの頃のおばあちゃんを助けてあげることが出来たんじゃないかと思ったんです。」
──子供の頃の経験があって、その道を選んだんですね。そこは「とんとん」の咲恵さんと似ていますね。
「はい。でも就職して間もなく、現実とのギャップに心が折れて辞めてしまいました。
それからは、その仕事から逃げたのが悔しい、恥ずかしいという思いで、栄養士であることを隠していました。」
新しい仕事の負担と結婚生活
──夢が崩れてしまっただけでなく、それが重荷になってしまったんですね。その後はどうしたんですか?
「両親のつてでクリーニング屋さんに勤め始めて、接客や工場の仕事をするようになりました。
その仕事は忙しかったですが、楽しかったです。接客も好きになりました。
それから間もなく、お付き合いしていた今の旦那さんと結婚しました。
そこまでは良かったのですが、好きな人と結婚できたからには「尽くさなくては」という思いが、「お金を稼がなくては」とイコールになってしまい…」
──転職して結婚。順風満帆とはいかなかったんですか?
「その頃は、今のように働き方改革を言われる前なので、希望すればいっぱい仕事を入れてもらえたんです。
年々、仕事の量を増やしていきました。毎日12時間、週1日は休みでしたが。
接客業のストレスもあり、それを解消する方法も分からなくて、好きな仕事のはずだったのに不平不満もどんどん溜まっていきました。」
──毎日忙しくて、休まる時間がなかったんですね。
「お金をもらっているのに満たされない、好きな人と結婚したのに一緒に居られない。
そんな風に考えている自分がどんどん嫌いになっていきました。
何のために働いているのか分からなくなったんです。
それで体調を崩して2週間ぐらい入院して、お医者さんからも働き方を変えるように言われました。」
──「尽くさなくては」から、入院するほど根詰めてしまったんですね。
「それで、旦那さんのすすめもあって退職しました。
その後は、自分が出来ることを探して、接客の仕事は好きだったのでネットワークビジネスで販売をする仕事を始めたのですが…」
再度の転職をするも失敗
──ネットワークビジネスですか。どうでした?
「接客と営業の仕事は違って、全くうまく行きませんでした。
収入になるどころか借金まで作ってしまって…」
──借金ですか。過労といい借金といい、何か「これだ」と思うとのめり込んでしまう性格なんですね。
「そうかも知れません。
自分自身がバランスの取れない人だったんですけど、それをうまくバランスを取ってくれるのが旦那さんなんです。
そのことがあって、また自分のことが嫌いになりました。」
コロナ禍での旦那さんの体調不良が転機に
──自己嫌悪ですね。恭子さん自身がそうやって何かにのめり込んではストレスを溜めて体調を崩したり、習慣を変えようにも変えられなかったり、それでまた落ち込んだりという経験をしてきているんですね。
「はい。ちょうどそんな時ですね、巷では新型コロナが流行り出して、旦那さんが高熱を出したのが。まだかなり深刻に考えられていた時期でしたし、熱が下がるまで5日ぐらい掛かって気が気ではなくて。
「大切な人が自分の隣からいなくなるかも知れない」と意識しました。
結果的には交代勤務の疲労の蓄積で、コロナではなかったのですが。」
──今度は旦那さんが体調を崩したんですか。でも、コロナじゃなくて幸いでしたね。
「そうなんです。ただ、今は良くても、このままでは40代、50代になったとき本当に倒れてしまうと危機感を持ちました。
その時、自分が栄養士だったことを思い出して、私に出来ることがあると思ったんです。」
──旦那さんは働き方や習慣に何か心配なところがあったんですか?
「そうですね、旦那さんは偏食があって、炭水化物が好きで野菜が嫌い、夜寝る前に甘いものを食べたりします。それを少しづつ変えていけるように食事を考えて、今は大きく体調を崩さないようになってきました。」
学び直しから心に余裕が生まれた
──食生活を少し変えることで健康の貯金が出来るようになってきたわけですね。
「そうです。それと同時に私自身も予防医学や予防栄養学を学び直して、新しい知識を取り入れ始めたのですが。
お一人さま起業が増えている時期だったので、自分もなれるだろうかと考えるようになりました。
自分が養えるようになれば、旦那さんも今の働き方を見直すことが出来ますし。」
──旦那さんのことがきっかけで、封印していた資格や知識をもう一度活かそうと思い始めたんですね。
「そうですね。そして学ぶ時間を作ることで色んな人と知り合えて、色んな働き方をしている人がいることも知りました。
そうしたら、今までのようにガツガツ働かなくてもいいと思うようにもなりました。
心に余裕が生まれたことで、自分で自分の首を絞めていたことに気づいたんです。」
温活ラボ「ぽあむ」の開業
──それで温活ラボ「ぽあむ」の開業に至るわけですね。「ぽあむ」ってどういう意味なんですか?
「温かくて愛があって夢がある、温愛夢=ぽあむ、という造語です。
私自身もそんな人になって、関わってくださった方も温かい愛や夢に包まれた生き方が出来るようにという想いを込めています。
高畠駅から5分の自宅サロンなんですけど、直接お会いしてお話を伺うか、今はZoomが多いです。」
──どんな方から相談がありますか?
30代~40代ぐらいの女性で、眠れないとか疲れが取れない、心理的な原因があって症状が出ている方なんかのご相談が多いです。
Zoomだと場所を選ばないので、関東圏など県外の方も多いですね。
○お客様の例(2021年11月)
慢性的な頭痛と目の疲れ、胃痛でお悩みのお客様。
ストレスが原因で、五行説の考え方で「肝」が弱っている診断結果となり、症状がリンクしていたため対処法をご提案しました。・肝を養う食品選び
・内臓を温める、目の疲れを取るセルフケア法
・ストレスを溜め込まない生活【2ヶ月経過した頃】
・嘔吐感を伴う胃痛の頻度が減った。
・仕事でパソコンを使うが、スッキリではないものの目の疲れは軽くなった。
・人間関係のストレスは変わらずあるが、発散方法を探し中。【5ヶ月経過した頃】
・胃痛は気にならない状態に。
・目を酷使したりストレスが重なることが減ったので、頭痛薬を使う機会が減った。
──恭子さんには悩んでいることも素直に打ち明けられそうな気がしますね。
「ありがとうございます。私のようにストレスを抱えて楽しくないと思って生きてきた方にも、楽しく生きて欲しいです。」
ぐっすり眠れる心と身体の整えストレッチ&超簡単食卓メニュー
日程:7月26日(火)14:00〜15:30
場所:スタジオ八百萬
料金:3,000円
※ご家族やお友達と2名様でご予約の場合、各500円引き(2名様/6,000円のところ、5,000円)
定員:10名
詳細はイベントページをご覧ください。
温活ラボ「ぽあむ」
【住 所】999-2173 東置賜郡高畠町大字山崎
【電話番号】070-3794-5097
【営業時間】09:00~17:00 ※完全予約制
【ホームページ】https://lit.link/onkaturabopoamu